アオシマ 1/700 日本海軍駆逐艦 陽炎 1941 の製作です。キットは陽炎ですが、不知火という事にして作ってます。
前回は船体の塗装を行いました。
今回は小物類の塗装をします。
煙突の黒の塗装
軍艦の煙突の先は黒く塗られています。煙突の先はすすが付いてきたなくなります。なのであらかじめ黒で塗っておけばすすが目立たないから、らしいです。
このキットは黒い部分だけ別パーツになっているので、 別に塗装してあとでくっつければ マスキングの手間が省けます。
部品21と15を切り取ってゲートを処理します。 ガムテープか両面テープで土台になるものに貼り付けます。
両面テープがなくても、クラフトテープ(紙のガムテープ)を丸めてくっつければ両面テープの代わりになります。
今回は100円ショップのクラフトテープを使いました。
でも、安物のテープは接着力が弱いので しっかりと押し付けないと塗装中にはがれてしまいます。注意しましょう。
土台になるものは板があればよいです。 僕はランナーにクラフトテープ(紙製のガムテープ)で貼り付けています。
塗って部品をはがしたらそのまま捨てられるので便利です。
もちろん、必要な部品を取り除いた捨ててもよいランナーを使います。
ジャーマングレーで塗装します。
指定では黒ですが、真っ黒に塗ってしまうと玩具っぽくなってしまいます。
特に小さなものを黒く塗るときは、 グレーに近い黒の方がリアルに仕上がります。
というのも、実物は黒で塗装しても光が反射して白っぽく見えます。塗装の面積が広いほどその効果も高くなります。
でも、模型は塗装面積が小さくて光の反射が少ないので黒いままです。
妙に黒い部分がくっきりしておもちゃっぽく見える原因になります。
だから、あらかじめグレーっぽくした黒を塗って、光を反射してグレーぽく見えている実物の黒の雰囲気を出すのです。
小型船の塗装
艦艇は連絡や輸送のために小型の船を搭載しています。
手でこぐ小型船がカッター。エンジンの付いている船は内火艇(うちびてい)といいます。
陽炎のキットだと部品X13がカッターでX26が内火艇ですね。
塗りわけが細かくて意外とこれが面倒なのですが、 小物類をきれいに塗り分けると完成したときに作品が引き締まって見えるので 頑張って塗りましょう。
まずは白い部分を塗ります。 指定ではつや消し白(11)(カッコ内の数字はMr.カラーの番号です)ですが、 本当に白で塗ってしまうと、そこだけ妙にういてしまって玩具っぽくなります。
白は下の色が透けて見えやすいです。 スケールの大きな物を白くする場合はグレーがかった白の方がリアルに仕上がります。
で、今回使ったのはガンダムカラーのホワイト(5)
透けにくくてちょっと黒が混ざっているのでお勧めです。
お好みでもうちょっと黒を混ぜてもいいかもしれません。 1回ではむらが見えるので、2回から3回に分けて重ね塗りします。
カッター(部品X13)の底の部分は木でできています。 アオシマの場合はウッドブラウン(43)で塗るように指定されています。 タン(44)でもいいと思います。
でも、僕は両方とも切らしていたのでセールカラー(45)とサンドイエロー(119)を 混ぜて黄土色っぽい色を作りました。 要するに 木 に見えればどんな色でもいいと思います。
上の画像ではちょっと木の部分の塗装がはみ出てますね。 本来ならカッターのふちは白で塗装されているので、ふちだけ白で塗りなおします。
小型船の船体は駆逐艦本体と同じ色です。 今回はニュートラルグレーです。
軍艦色でない理由は陽炎型駆逐艦 不知火の作り方(3)塗装準備を見てください。
はみ出さないように細い筆で塗っていきます。 なるべくはみ出さずに、きれいに塗るコツは ビンに入っているときよりも薄くすること(1.5~2倍)。
先のそろったきれいな筆で塗ること。
塗るときは息を止めて一気に塗る。
筆は上から下、あるいは左から右の一方向にだけ動かす。
むらになってもすぐに上から塗らずに、乾かしてから塗る。
です。 どうせ、小さな物なので多少のはみ出しは仕方ないと割り切ることも大事です。
乾いたら、墨入れします。 墨入れすることによって、輪郭がはっきりしてメリハリのある作品に仕上がります。
今回は、そのものズバリ タミヤ スミ入れ塗料(ダークブラウン) を使います。
お手軽に墨入れできるのでお勧めです。
ハケに塗料を含ませて隅に流し込むだけですので簡単です。
カッターはダークブラウン、内火艇はブラックで墨入れします。
はみ出た部分は綿棒やティッシュでふき取ってください。
リアルになったと思いませんか?
それでは次回に続きます。
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