モデルグラフッィクス2016年10月の特集は造艦技術大全。
要するには艦船模型の特集です。
今回の作例は1/700摩耶、初月、瑞鶴。
作例の種類はちょっと少なめ?
でもモデルグラフッィクスですから力の入った超絶作品が載ってました。
モデルグラフィックスの艦船模型といえば、”造艦技術大全”と名前の付いてることがおおかったんですが、この名前で特集するのは3年ぶりだそうです。でもその間艦船模型特集がなかったわけじゃないです。”艦これ艦艇レシピ”の名前で特集をしてたんですね。
造艦技術大全の名前を使っておきながらサブタイトルに”艦これedition”とついてたり。
やっぱり艦これから抜け出せないのは相変わらずですが、艦船模型のほうはしっかり作ってるので艦これしない人も楽しめると思います。
今回は考証はせずにキットのディテールアップに特化した特集ということです。
現代のキットはメーカーの方で考証が進んでるので、あえてモデラーは考証に時間をかけずにディテールアップに専念する。というもの。交渉に時間をかけるとなかなか完成しないですからね。それもひとつのやり方だと思います。
今回の作例はすべてレイテ戦仕様。
レイテ沖海戦に参加した艦艇の多くが重装備、迷彩塗装化しました。
模型映えのするテーマですね。
さて、どんなことをやってくれるんでしょうか。
モデルグラフッィクス2016年10月造艦技術大全。
フジミ 1/700 重巡洋艦摩耶はハウトゥ記事
まずはフジミの1/700摩耶を使った。ディテルアップ記事。
製作過程を細かく写真で紹介しながら、エッチングパーツやアフターパーツを使ったディテールアップ方法を紹介してます。
艦これのキャラがちりばめられたり、SNS風のデザインになってたり。
このノリに付いてこれない人もいるかもしれません。
タイトルには「セミストレート組み」って書いてます。
でも、やってることはフルディテールアップにみえるんですが。これでセミストレート組みなんでしょうか。
モデグラとしては、純正エッチングパーツとプラスチック製アフターパーツ、メタルリギングしか使ってないので誰でもできる。と言いたいらしいです。
いちおう、手順は写真付きで紹介されてます。純正エッチングパーツ買ったけど、どうすればいいの?って思ってる人には役に立つと思います。
確かにすべて市販のものなので、理屈ではパーツを置き換えればできるはずですが・・・
記事書いてるのはTakumi明春氏。市販パーツ使ってるだけ?なのにこの完成度。真似できませんよね?
でも、雑誌の記事としては面白い。エンターテイメント作品として見るだけなら楽しめます。
むしろモデグラの特集なら「このくらい作りこまないと」ってすら思いますね。
いつかはこんな作品作りたいです。
アオシマ 1/700 初月
続いてはアオシマの初月です。
秋月型駆逐艦なのにフジミの秋月じゃないところがミソ。
アオシマの秋月型は地味にバリエーションが多くて、ちょっとした形の違いを再現しています。
あっさりめのアオシマのキットをどう料理してるのかと思えば。
出来上がりもあっさりめ。
この作品のテーマは、モールドが精密になる前のキットを。
エッチングパーツをあんまり使わずに、部分的な改造でディテールアップするというもの。
モデルグラフィックスの作品の流れからすると、異端ともいえる作品。
エッチングパーツは窓枠とレーダー。マストを真鍮線でつくりなおし。ボートや探照灯などはナノドレッド。甲板はハセガワのリノリウムフィニッシュ使ってて意外と手が加わてるんですが。雑誌の紙面になるとさびしいかも。塗装が単調なせいですかね。
僕としては趣味でするならこのくらいの完成度でいいんじゃない?って思いますが。
想定されるこの雑誌の読者からすると物足りないかもしれませんね。
フジミ1/700瑞鶴
巻頭特集のトリを飾るのは超絶作品の瑞鶴。
ハウトゥ記事の摩耶以上に手を入れまくった作品。
ネイビーヤード誌でも超絶作品を発表している笹原大氏(R工廠)です。
笹原大氏の空母は艦載機の一つ一つまで丁寧に仕上げてる。凄いです。
これが1/700だなんて信じられません。
空母好きな人にとってはため息の出る作品ではないでしょうか。
艦載艇すら省略するめんどくさがりな僕には真似できません(笑)。
船本体も手が込んでます。
1/700でここまでするか!ってかんじです。
でも、こういう次元の違う作品を見てるのは面白いですね。
名人芸を見るのは楽しいです。
創作意欲をかきたててくれます。
そういえば作りかけの空母のキットがあったな・・・つくらなきゃ。
モデルグラフッィクス2016年10月号は掲載作品は3つしかないですが。
レイテ戦の艦船に興味があるなら手にして損はないと思います。
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