アオシマ 1/700 日本海軍軽巡洋艦 神通 1942 を製作しています。
船を作っていて楽しい部分ってどこですか?
僕はやっぱり大砲や機銃などの武装ですね。
軍艦が戦う船である以上、武器は欠かせないものです。
14センチ単装砲や菊花御紋章の作成に入ります。
14センチ単装砲
5500t型軽巡洋艦の主砲は14センチ単装砲です。
アオシマの神通に付属する14センチ砲は いまどきの精密な別売りパーツに比べるとちょっと砲身が太めです。
でも、それがいいんです。
軍艦は戦う船ですから武器は多少誇張されていてもいいと思います。 この14センチ単装砲はその名のとおり 大砲がひとつだけ。 ちょっとさみしい。
しかも、薄っぺらい波除盾が付いたシンプルな物です。 波除盾は後ろ側が開いています。
プラモデルでは盾の薄っぺらさは表現できてません。 ふちの部分がプラスチックの厚みそのままなのです。 これではいかにも玩具っぽいので、 ふちを薄く削れば雰囲気がよくなります。
神通は14センチ砲は7門搭載されているので、7個作ります。
数が多いので面倒ですが、 主砲は軍艦の印象を左右する大切なパーツなので気合を入れて作りましょう。
機銃の盾はふちを薄く削る
25mm機銃には波しぶきを避けるための波除盾が付いています。
この波除盾もプラスチックの厚みそのままなので、ふちを薄く削ります。
デザインナイフで少しずつ削っていきます。
左がキットのまま 右がふちを削ったものです。
違いがわかるかな? プラスチックの厚みが見えている部分はこまめに処理しておくと 完成したときのリアルさがぜんぜん違ってきます。
地味ですが作品の見栄えを大きく左右する部分ですので 面倒がらずにやりましょう。
神通の機銃は増設されていた?
説明書の指定では25mm機銃の波除盾は2個だけです。
でも今回、波除盾は4個用意します。
最終時の神通には連装あるいは三連装機銃が合計4機装備されていたとする資料もあるからです。
MODEL Art増刊 帝国海軍軽巡洋艦 総ざらい の129ページの図面がそうです。
これを見ると開戦時から装備していた25mm2連装機銃、2機に加えて 25mm3連装機銃を2機増設したことになっています。
武器はたくさん合ったほうが強そうなので 数の多い説を採用します。
幸いにも、神通のキットは波除盾は6個入っています。 というのも 川内型の中でも1944年ごろまで残っていた那珂には 機銃が増設されていたのでそれを再現するために必要なんですね。
説明書のまま神通を作ってしまうとこれらのパーツが余ってしまうので 有効活用します。
さらに他の船だと後から追加されたものは盾の形が角ばったものが多いので 追加分の2個は(画像右のやつ)キットの波除盾を削って直線的な形にします。
このへんは証拠がないので想像の世界になります。
資料の少なさを逆手にとって「こうなって欲しいなあ」と 自由に作ればいいと思います。
日本軍艦なら菊の御紋章にもこだわりたい
日本海軍の巡洋艦以上の軍艦には菊のマーク(菊花御紋章)が付いていました。
キット(WL共通枠)の菊花御紋章は彫刻が細かくて良いできです。
WL共通枠は全体的にオーバースケール気味で流行の精密なパーツに比べると 省略が多いので今では使わない人も多くなりました。 でも、金型の精度が高く下手なアフターパーツよりも部品のエッジがシャープなのが特徴です。 菊花後紋章の出来に限れば今の時点でも業界トップクラスの出来だと思います。
ピットロードの様に凹凸をオーバー気味に表現したものが好きな人もいるとは思いますが 僕はシャープで精密感のあるWL枠のバーツの方が好みですね。
ただ、プラスチック成型品の宿命で、 部品が分厚いので裏側を薄く削ってやります。
ガムテープの糊の付いた面に切り取った部品を貼り付けて ヤスリで削ります。 このとき、船首の形状に合わせて凹型に削ると 隙間なくくっつけることが出来ます。
今回は以上です。
次回は搭載艇を作ります。
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