揚陸艦あきつ丸が発売されます。
あきつ丸って知ってる人はどの程度いたんでしょう。
まさか、これほどマイナーな船がプラモデルになるとは。
僕も名前は聞いたことがあるような記憶もあったけど、ほとんど知りませんでした。
でも、今人気のブラウザゲーム「艦隊これくしょん」に登場して一躍有名になりました。
もちろん新規金型ですが、艦これキットとしての登場です。
あとでウォーターラインシリーズで出でしょう。
揚陸艦あきつ丸って何
あきつ丸というのは、上陸用舟艇や航空機を載せて上陸作戦を行うための船です。
今風に言うと強襲揚陸艦でしょうか。
でも、海軍の所属じゃないんですね。
陸軍の船なんです。
正式には、陸軍特殊船丙型船
なので、搭載する航空機も陸軍のものです。97式戦闘機を積む予定だったみたいですが。船には着艦のための設備はなかったそうです。パイロットも陸軍の人なので船に降りる訓練は受けていません。
飛行機を出した後はどうする気だったんでしょうね。
本当かどうか分かりませんが、地上に降りる予定だったみたいです。
まあ海軍も航空戦艦で似たような事は考えたことがありますが・・・
でも、結局強襲揚陸艦として使われることはなくてただの輸送船として使われました。
船の全長に匹敵する平らな甲板があるのに、車両とか飛行機の部品を乗せるだけだったんですね。今でも同じことやってる艦はいますけど。
輸送船?対潜哨戒機母艦?
後で改装されて偵察機(三式指揮連絡機)を発着艦できるようになりました。
三式指揮連絡機を対潜哨戒任務に使おうとしたんですね。
最初はカ号観測機を載せて、潜水艦攻撃に使う予定だったみたいです。
カ号観測とはいわゆるオートジャイロ。ヘリコプターみたいなものです。
でも当時の日本にはヘリコプターを量産できる能力はなくて、なかなか配備はすすまなかったみたいです。
実は現代でもヘリコプターってのは意外と設計が難しくて、小型のプロペラ機作るほうが難易度は低いんですね。現代でもヘリコプターを自前で設計して生産できる国は限られてます。
カ号観測機の搭載が実現していれば、日本初のヘリ空母になったかも。
キットではこの状態を再現していて三式指揮連絡機とカ号観測機が付いてきます。
でも実物のあきつ丸は対潜哨戒機母艦として活躍する事はなくて、もとの輸送任務に戻ってます。しかも最後は潜水艦に沈められてます。
対潜哨戒任務を続けていれば・・・
でも、実績はともかく強襲揚陸艦の先駆けとして考えれば意義のある船だったかもしれません。
こういう船にも脚光が浴びるのですから、ゲームが流行るのも悪くありません。
でも、ゲームの中でも使えないんですよね。
要目
メーカー:アオシマ
シリーズ:1/700 艦隊これくしょん プラモデル No.27
製品名:艦娘 揚陸艦 あきつ丸
新金型 三式指揮連絡機、カ号観測機同梱、大発動艇
付属品:艦娘ディスプレイシート、エッチングネームプレート、艦娘カード
定価:4104円(税込) 2016年1月31日発売予定です。
既に予約は始まっているみたいです。
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