大スケールでも作りやすいという事で人気のハセガワ1/450シリーズ
次の新製品は空母信濃になりました。
第一弾が戦艦大和、その次がイージス護衛艦あたご、そして空母信濃です。
一見するとバラバラで一貫性がないアイテム選択のようにも見えますね。
でも、信濃って確かに大和型の船体使ってるけど、
空母に改造されたから金型が流用できるわけじゃないし。
(船体の一部にはCADのデータが流用できるかもしれない)
もしかすると、
大和(最大級の戦艦)→あたご(最大級の護衛艦)→信濃(最大級の空母)という流れなら
次はいずも(最大級のヘリ搭載護衛艦)?
航空母艦 信濃って何?
という人のために説明しておきます。
信濃は大和型戦艦の3番艦として計画された船です。
もともとは戦艦なんですね。
昭和15年4月に建造が始まりましたが、完成前に戦争になって中止が決定。
でも、ミッドウェー海戦で空母が4隻も沈んでしまったので
あわてて空母を増やす事になって、既に船体が出来ていた信濃が空母に改造されました。
2年半近くかかって完成したのは、レイテで空母機動部隊が壊滅した一ヵ月後。
しかも工事してた横須賀から呉に移動する途中で潜水艦の放った魚雷一発で沈没というなんともあっけない最後でした。
呉にたどり着いても載せる飛行機はないし燃料も不足してたので役には立たなかったでしょうけど。なんとも残念な船です。
大和型の船体を流用してるのにあっけなく沈んだのは、戦艦ではないので大和ほど防御が徹底されてなかったというものありますが。実は、まだ工事は完全には終わってませんでした。溶接の不備があったとも言われてます。訓練された乗員が乗ってなかったのでダメコンできなかったとも言われてます。
また、護衛してた駆逐艦の対潜能力が低いので護衛役としてあんまり役に立ってないという事情もありました。
とはいっても、日本最大の戦艦である大和型を改造した空母なのですから、日本としては空前絶後の大型空母である事には違いありません。
もし活躍する機会が与えられていたらどんな働きをしたのか・・・と思うと想像力がかき立てられます。
空母雲龍、葛城、生駒らと共に再建された空母機動部隊が烈風、流星改を搭載して出撃、なんて妄想してしまいます。
その辺も、信濃の魅力かもしれません。
大きさのわりに少ない部品で精密な仕上がり
肝心なキット内容はというと、もちろんまだ実物は見てませんが
ランナーの図面を見た限りでは、大きな船のわりにかなりあっさりした構成になってます。
これで450分の1の空母ができるの?ってかんじ。
船本体は武装を含めてランナー6枚。
それに艦載機のランナーが付くという構成。
スライド金型を駆使して、一体成型を多用しているので部品を少なくできてます。
あたごの艦橋の一発成型は感動的ですらありました。
信濃の艦橋(アイランド)は一発成型ではないようですが、少ない部品で再現できるようになってます。
そのかわり?飛行甲板裏の複雑なトラス構造は一体成型されてるみたいです。
空母って、あっさりしているようでいて側面がごちゃごちゃしてる事が多いです。
しかも日本空母は飛行甲板の裏が丸見えでやたらと補強材があって
じつは面倒くさい船だったりするのですが。
うまく少ない部品で雰囲気が成型されてるようです。
部品点数は281と聞くと多いように思いますが、
艦載機のパーツが入っているのと、支柱のパーツが多いせいだと思います。
フジミの1/700赤城より作りやすいと思います。
(比較するのも変ですが)
艦船模型というとマニアックなものが多い中で初心者にも配慮した製品が増えるのはいいことです。
艦載機は?
空母ですから、それに積み込む艦載機も重要です。
信濃は配備する前に港を移動中に沈んだ船です。
なので史実を忠実に再現したら艦載機ゼロという笑えない結果になるのですが。
そこは模型ですから搭載予定のあった艦載機が付いてきます。
零戦52型×2、天山×1、流星改×1、彩雲×1、紫電 改二×1 が付属します。
なんだか少ないですね。
ちなみに烈風は付いてません。
そのかわり?艦載機へ改造する案もあった紫電改が付いてます。
こちらの方が現実的かもしれません。
別売りで
空母艦載機セットが同時発売になるようです。
ディテールアップパーツ扱いですね。
零戦52型×6、天山×3、流星改×3、彩雲×3、紫電 改二×3
で1944円(税込)。
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値段を考えたら妥当な選択でしょうか。
要目
メーカー:ハセガワ
スケール:1/450
製品名:日本海軍 航空母艦 信濃
新金型
零戦52型×2、天山×1、流星改×1、彩雲×1、紫電 改二×1 同梱
定価:6048円(税込) 12月31日発売予定です。
既に予約は始まってます。
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