フジミ 1/700 日本海軍 重巡洋艦高雄を製作しています。
武装類の製作をしてます。主砲は作ったので、他の武装を作ります。
参考記事:重巡洋艦高雄の製作7主砲
重巡洋艦で視覚的に主砲の次に目立つ武器といえば高角砲でしょう。
重巡高雄の高角砲の作成
フジミの高雄にはモールド(彫刻)のはっきりした高角砲が入ってます。
700分の1ならこれで十分。
ナノドレッドいらないんじゃないか(大げさ)と思うくらい雰囲気いいです。
いや、拡大したらナノドレッドの方が精密に出来てるのがわかるんですが。 塗装してスミ入れして飾ってたら、たいして違い分からないと思います。
よほどのこだわりがない限りは1個300円近くもするパーツ に置き換える必要はないですね。
ただ、高角砲本体の出来の良さに比べると砲身はいまいちです。
特に砲の後ろの部分が変なアレンジがされていて。個人的には ウォーターラインの共通パーツの方が雰囲気はよくとらえていると思います。
でも取り付けたらあまり分からないし今回はできるだけキットのパーツを使うことにしてるので、そのまま使います。
ちなみに高角砲砲身の先を白く塗ってます。
大戦後半では高角砲がどこを向いてるのか分かりやすくするために 先端を白く塗ることがあったみたいなのでそれを再現してます。
グレーの方が格好いいと思うなら無理に塗らなくてもいいと思います。
あと、 25mm連装、三連装機銃は キットのパーツは銃身が長すぎてバランスが悪いように思えます。 銃身を切って短くしてます。
射角制限装置を付けるべきか
ところで、フジミの高雄には見慣れない板の様なパーツが入ってます。 他社のキットにはこんなパーツないですよね。
説明書には高角砲の横にに取り付けるように指示があるります。(赤矢印のところ) 700分の1のキットでこういうパーツが付いてるのって僕は初めて見ました。
これは射角制限装置というもので、 自分の艦を傷つけないように砲の動く範囲に制限をつけるものです。 こういうやつですね。(赤矢印のところ)
出典:学研・歴史群像太平洋戦史シリーズ16高雄型重巡
これは学研の本に載ってた100分の1の模型の写真です。 見てのとおり棒状の物ですね。 壁じゃないです。 昔の写真だとほとんど分からないくらい細いです。 というより明確に射角制限装置が確認できる写真の方が少ないです。
もちろんプラモを設計した人はこれがどういうものか理解したうえでやってるはずです。
でも1cm程度のプラスチックの成形品でそれを再現するのは難しい。
細かいところまで再現しようというフジミの姿勢は評価しますが 製造技術の限界を超えたところで無理してる感じがする。
実艦をあまりよく知らずにフジミのキットを買って 「こんなパーツがあったのか、フジミってすげえ」 って思う人がいそうでちょっと心配。
でも、模型としてじゅうぶん見ごたえあると思います。
700分1という縮尺どおりに作るのが不可能な模型では、何を省略して何を強調するかは作る人の裁量でだいぶん変わります。
ほぼ縮尺どおりに作ることができる戦車や車に比べると艦船模型は作る人の考えが作品に出やすいので面白い分野だと思います。
僕の場合は武装などの軍艦らしさを表現するパーツは多少大げさでもいいと思ってます。でもそうでない部分はあんまりめだたなくてもいいんじゃないかって思ってます。
あと、神通の双眼鏡みたいに空間的に寂しい部分にはアクセントとしてあえてオーバースケールな物を配置する事はあります。
フジミの高雄は十分情報量が多くて見栄えがいいので、あんまりごちゃごちゃとパーツをつけなくてもいいような気はしますね。
もちろん考え方楽しみ方は人それぞれですから。 いろんな表現の仕方があると思います。
本人が楽しく作れればそれでいいんじゃないでしょうか。
以上、タカフミでした。
コメント