帝国海軍 軽巡洋艦 総ざらい

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総ざらい軽巡洋艦 おすすめ書籍

軽巡洋艦といういと軍艦の中でもマイナーな存在で、資料も少ないものです。

軽巡洋艦模型を作るときに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

これから紹介するモデルアート社発行の「軽巡洋艦総ざらい」は 必要な情報がコンパクトにまとめられ、 「とにかく軽巡洋艦模型を完成させたい」という人にはぴったりの一冊です。 モデルアート社が発行する「総ざらいシリーズ」は日本海軍のほぼ全ての艦種をカバーしています。

でもこのシリーズは出来にバラツキがあるんですね。

その点、「軽巡洋艦総ざらい」は最低限必要なテクニックからマニアックな情報まで バランスよく一冊の本に収まっており、モデラーの間でも高い評価を得ています。

 

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帝国海軍 軽巡洋艦 総ざらいの内容は?

 

艦船模型データーベース番外編Ⅳ 帝国海軍 軽巡洋艦 総ざらい

発行所 モデルアート社 定価(税込) 2268円(本体価格 2100円)

本の内容検証

この本は次のような構成になっています。

目次

  1. 第一章 軽巡洋艦の兵装
  2. 第二章 プラキットの製作術
  3. 第三章 軽巡洋艦の搭載水上機
  4. 第四章 軽巡洋艦の艦型別解説

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第一章 軽巡洋艦の兵装

主砲、高角砲、機銃、魚雷発射管という軽巡洋艦が装備するほぼ全ての兵装について 図面、解説に加えて各社から発売されているプラパーツが写真つきで紹介されています。 soukei2

現在では様々なアフターパーツが発売されていますが、どれを買ったらいいのか悩みますよね。

そんなときに写真があればイメージしやすいですし、各アフター パーツがどんな特徴があるのかコメントが付けられているので選ぶときの参考になります。 キットのままじゃ物足りない、アフターパーツでディテールアップし たい。

と考えている人にはこの本で一番役に立つページになると思います。 個人的には製作の合間にこのページを眺めているだけでも楽しめます。

あと、珍しいのはカタパルトの解説があること。 「呉式二号三型」と「呉式二号五型」の違いなんてよほどのマニアでない限り気にしないと思います。

イラスト付きで説明されているのでカタパルトがどんな形をしていたのか、どの船に搭載されていたのかが分かります。

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第二章 プラキットの製作術

基本的な工作方法が解説されています。

パーツの接着の仕方や穴の開け方、このブログでもたびたびやってる伸ばしランナーの作り方や真鍮線でマストを作る方法が載ってます。

ベテランにとっては当たり前の内容でも、初心者にはどうすればいいのか分からない事ってけっこうあります。

そんな技術的な疑問に答えてくれるページです。

また、2014年の時点で発売されている1/700巡洋艦のキットが紹介されているので、購入するときの参考になると思います。

soukei3

ただし、本の発売後に登場したハセガワの天龍型などは載ってません。

基本的な製作技術の後は、代表的なキットを使っての制作方法の紹介になってます。 soukei4

夕張、天龍、多摩、大井(重雷装型)、五十鈴(防空型)、那加、阿賀野といった代表的な船の製作記事があります。

大淀型の作例がないの残念ですが、それ以外のクラスならカバーされています。

自分の作りたい船の作例はなくても、姉妹艦の作例があれば参考になるので、多くの人にとってお世話になるページにはなるのではないでしょうか。

製作に関しては特別難しい技術は使ってません。

改造なし、装備をプラスチック製アフターパーツに置き換えただけ、真鍮線、プラ板、エッチングパーツを使っての改造と、難易度別に作例が作られています。

自分の技量にあわせて参考にする記事を選ぶことができます。

一番難易度の高い作例でも、エッチングパーツはカタパルトにしか使ってません。

手すりは付けませんし、窓枠はプラパーツで再現されています(他の総ざらいでは窓枠やクレーンをエッチングに変えた作例はあります)。

頑張って作っていれば、いずれは作例と同じレベルの物ができると思います。

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第三章 軽巡洋艦の搭載水上機

軍艦を運用する上では欠かせないけど、模型を作るときは後まわしにしてしまうもの。

艦載機の中でも偵察、観測用の水上機は地味な存在で、つい省略してしまいたくなってしまいます。(自分だけ?)

そんな、水上機についてもページ数をさいて詳しく解説されています。 soukei6

プラパーツの比較写真もあるので、模型を作るときに参考になります。

実際のところ水上機を搭載しているのは軽巡洋艦だけではありません。

でも、同シリーズの「戦艦 総ざらい」「重巡洋艦 総ざらい」には水上機の説明はありません。

水上機の説明があるのは「軽巡洋艦 総ざらい」だけです。

わざわざ水上機の本を買うほどでもないけど、水上機の事は知っておきたい。 どんな機体を載せればいいのか知りたいという方は重宝すると思います。

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第四章 軽巡洋艦の艦型別解説

写真と図面付きで各クラスの解説が載っています。 時代ごとの艦型の変化も分かるので、最終時が作りたいとか開戦時が作りたいと考えている人には役に立つと思います。

ただし、船の戦歴はほとんど載ってません。

船についてのエピソードが知りたい人は他の書籍やネットで調べた方がよいと思います。

細部まで分かるような図面ではないので、細かいディテールにこだわりたい人は不満が残るかもしれません。でも、 「1942年ごろには、この辺りに25mm三連装機銃が装備されていた」 というのは分かりますから、装備の配置で悩んでいるときには役に立ちます。

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結論・普通に艦船模型を作りたいならお勧め

常人では真似の出来ない超絶技巧を駆使した作品も見るだけなら面白いのですが、 プラモデルは自分で作ってなんぼの世界です。

無理をせず模型を作って完成した船を見たり艦隊を編成して楽しむ。

この本は我がブログの趣旨とも一致した姿勢で作られているので個人的には気に入っている本です。 ブログの製作記事の中にもこの本を参考にしている部分はあります。

模型誌が充実した大きな本屋でないと置いてないかもしれませんが、 艦船模型を作りたいけど参考になる本が欲しいと思っている本には手にして欲しい本です。

ブログ記事の最後にはネットで検索できるリンクを付けておくので 近くの本屋にないけど欲しいという方は探してみてください。  

今回紹介した本

MODEL Art 増刊 帝国海軍軽巡洋艦 総ざらい 2014年 10月号 [雑誌]

定価:2100円(税別)

 

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