重巡洋艦高雄の製作7主砲

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高雄主砲配置 重巡 高雄

フジミ 1/700 日本海軍 重巡洋艦高雄を製作しています。

船体や構造物はほぼできあがったので武装類の製作に入ります。
ひとそれぞれに艦船模型の楽しみ方はあると思いますが、 僕の場合艦船模型を作ってて一番楽しいのが武装を作るときなんですよ。
大砲や機銃があってこその軍艦だと思うので。
で、重巡洋艦といえば20.3cm砲ですね。 20.3cmというと中途半端に思えますが、 ヤードポンド法でいうと8インチです。
軍艦に詳しい人は知ってると思いますが、 アメリカ、イギリス、日本で軍艦を作るための条約を結んだときに 巡洋艦の主砲は8インチまでって決められたんですね。 日本はメートル法の国なのでメートル法に直して表示すると20.3cmになるんです。
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主砲にヒケ(凹み)発生

  ところが肝心の主砲に、あるはずのない窪みを見つけてしまいました。

いわゆるヒケってやつです。

フジミ高雄の砲塔
よりにもよって肝心な主砲にヒケですよ。
 
表面に細い線がモールド(彫刻)されてますが、パテを盛ると確実につぶれます。
スジボリのような凹モールドなら再現できますが、 これほど細い凸モールドは僕には再現する自信はありません。
フジミの高雄は細かいディテールが評判になりましたが、 これじゃあ意味ないんですけど・・・
 
フジミの高雄は主砲が上下に稼動するようになってます。丁度ヒケの内側が可動軸になります。他の部分よりも極端に分厚い部分があるとそこだけプラスチックがいきわたりにくかったり、収縮の仕方が違って凹んでしまいます。 ヒケは金型にプラスチックを仕込んで作るものには出てしまいます。最近はなるべくそれが出にくいように各社とも工夫してます。
2010年以降のキットで肝心なところにこれほど目立つヒケはめずらしいかも。
それをみこしてか。

フジミの純正エッチングパーツ には砲塔側面を覆うためのパーツが入ってます。

 
これですね。
フジミ高雄エッチング
これをコの字に折り曲げて側面と後面をカバーします。
まあ、せっかく入ってるなら使ってもいいんですが、 表面にごつい筋が付いてるのが気になる・・・
 
確かに高雄の主砲って表面に細い筋はあります。
でも、そんなに太いリブが付いてたかな?
89式40口径12.7cm連装高角砲A1型改↓じゃあないんだから。 89式高角砲A1改

高角砲A1改はわりと太目の補強材が入ってます。
これはピットロードのパーツですが、それにしても大げさな表現です。
最近は主砲表面の線を表現してある模型もよく見かけます。
でも、僕には大げさに見えますね。 流行なんでしょうけど。
砲塔表面の筋について高雄型の戦時中の鮮明な写真が手元になかったので 重巡洋艦 妙高型で代用します。砲塔の形式は違いますがほぼ同じ大きさなので 雰囲気はつかめると思います。 那智主砲
出典:学研・歴史群像太平洋戦史シリーズ27妙高型重巡
確かに砲塔表面に筋があります。 補強のための細い帯状(幅数cm?)の鉄板が貼り付けてあるようです。
でも、これを再現するならキットのモールドで十分。
エッチングの太い筋にする必要はないように思いますね。
700分の1の大きさだと、なくても問題にならないような気もします。
なので、エッチングパーツは使いません。
ヒケはどうするのかというと。 そのままにします。 解決になってない・・・ まあ、 砲塔は取り外し可能なので、あとでいいパーツがみつかったり いい改修方法を思いついたら直すことにします。
まずは完成を目指します。
とまあ、難しく考えないでまずは完成を目指しましょう。 あれこれこだわっても完成しなかったら意味がありません。と、言い訳する。
主砲を組み立てのがこちら
高雄主砲
主砲を砲塔に差し込むときはバリとってからはめてください。
でないとはまらない部分があります。 デザインナイフでこまめにバリ処理することをお勧めします。 上の画像のやつは塗装も済ませてます。
防水布は明灰白色で塗ってます。 大戦後半になると防水布は色の濃いものが多くなったみたいなので。 やっぱり白だと目立つからなんでしょうか。
そういえば、この主砲はヒケがありません。 パーツによってはあるものとないものがあります。 やれば出来るんじゃないですかフジミさん。
主砲を甲板に配置してみました。 高雄主砲配置
やっぱり、ヒケが目立つ・・・ 測距儀のある主砲塔はヒケがありますね。
ヒケのあるものとないものがあるので金型の設計の仕方で回避できると思うんですが。
他の方の作例だとフジミの高雄の主砲はエッチングで隠してるか、ヤマシタホビーのアフターパーツに置き換えてあるのが多いです。
でも、どちらもごつい筋が入ってるので僕的には使いたくないんですよね。
フジミの高雄型は後発組の方が主砲の出来もよくなっているので (同じ20.3cm砲なのに部品共有してないというのもすごいけど) 最近の鳥海だとヒケがないかもしれません。僕は確かめてませんが。
説明書では2番砲塔の上には鉄塔みたいなパーツを取り付けるように指示があります。でも、いくらなんでも巡洋艦の主砲の上にごつい構造物乗せるのは変だと思い、つけてません。
本当は空中線を張るための支柱なんですが、写真で見ると細いです。 鳥海空中線支柱
出典:学研・歴史群像太平洋戦史シリーズ16高雄型重巡
人間の腕より細いくらいですね。
さすがにプラパーツで再現するとごつい鉄塔にしか見えないのでやめました。
強調しなければいけない箇所でもないし 雰囲気壊すくらいなら、キットのプラパーツはないほうがましです。
再現するとしたら極細の真鍮線がいいかもしれません。
ともかく、主砲は完成。
 
以上タカフミでした。
 
 

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